
中国国防部の蔣斌報道官。(北京=新華社配信)
【新華社北京11月14日】中国国防部の蔣斌(しょう・ひん)報道官は14日、日本の高市早苗首相が、中国大陸が台湾に軍艦を派遣して武力を行使すれば、自衛隊が集団的自衛権を行使する「存立危機事態」になり得ると発言したとの報道に関し、日本が歴史の教訓をくみ取らず危険を冒すなら、重大な代償を払うことになると強調した。
蔣氏は次のように述べた。日本の指導者による台湾をめぐる誤った発言は、中国の内政に乱暴に干渉し、「一つの中国」原則と中日間の四つの政治文書の精神、さらには国際関係の基本準則に対する重大な違反であり、戦後の国際秩序に挑戦し、「台湾独立」勢力に著しく誤ったシグナルを送るものだ。極めて悪質で悪影響が大きく、無責任かつ危険である。
台湾問題は純粋に中国の内政であり、いかなる外部の干渉も許されない。今年は中国人民抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利80周年であり、台湾光復(日本の植民統治からの解放)80周年にも当たる。日本が歴史の教訓を深くくみ取らず、あえて危険を冒し、台湾海峡情勢に武力介入するなら、中国人民解放軍の鉄壁の前で必ず挫折し、重大な代償を払うことになるだろう。