先史時代~商代の石城集落遺跡573カ所を発見 中国陝西省楡林市

先史時代~商代の石城集落遺跡573カ所を発見 中国陝西省楡林市

新華社 | 2025-11-14 10:15:15

今回の考古学調査で発見された「楡1号城」の最上部の石積み。(西安=新華社配信)

 【新華社西安11月14日】中国陝西省楡林(ゆりん)市の文物考古調査作業チームは11日、楡林地区で2019年から6年にわたり実施した先史時代から商(殷)代の石城集落遺跡の専門調査で、573カ所の遺跡を発見したと発表した。

 遺跡の年代は新石器時代仰韶(ぎょうしょう)文化末期から商周時代で、紀元前2800年頃から同千年頃の約1800年間に及ぶ。

今回の考古学調査で発見された「佳県18号城」(部分)。(西安=新華社配信)

 先史時代の石城集落の形状は単一城郭や並列型多重城郭、直列型多重城郭、入れ子型多重城郭など多岐にわたり、城壁の外側には防衛設備のない居住区や墓地などが配置されていた。集落は時代を追うごとに小規模から大規模、単純な構造から複雑な構造へと変化し、建築技術も次第に成熟し、階層分化の特徴も強くなっていった。

 今回の調査は、中国北方地域の先史時代都市・集落遺跡の起源や発展、伝播、変遷を包括的に理解するための新たな情報をもたらした。(記者/楊一苗)

今回の考古学調査で発見された「佳県1号城址」の壁。(西安=新華社配信)

今回の考古学調査で発見された新石器時代仰韶(ぎょうしょう)文化末期の土器。(西安=新華社配信)

今回の考古学調査で発見された「神木石堡墕(せきぼえん)城址」の最上部。(西安=新華社配信)

今回の考古学調査で出土した新石器時代竜山文化期の土器。(西安=新華社配信)

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