中国・広州市の競技施設、全国運動会を契機にリニューアル

中国・広州市の競技施設、全国運動会を契機にリニューアル

新華社 | 2025-11-14 15:38:00

改良工事を終えた広東オリンピックスポーツセンター。第15回全国運動会の開会式会場となった。(資料写真、広州=新華社配信)

 【新華社広州11月14日】中国では現在、第15回全国運動会が広東省と香港・マカオ両特別行政区の3地域で同時開催され、注目を集めている。広東省広州市は同大会を契機に既存競技施設のリニューアルを進め、全国運動会を専門的な競技の舞台から、市民が楽しめるスポーツの祭典へと拡大することで、都市の質の高い発展に新たな活力をもたらしている。

 「嶺南スポーツ文化の生きた化石」と称される広東省人民体育場の改修工事では、青い観客席や新しい鋼鉄製の屋根に、伝統的な騎楼建築の商店街が共存している。機能の一体化とともに文化的文脈の継承が重視された。

 広東省建築設計研究院集団第1建築院の潘敏昌(はん・びんしょう)副総建築師は「改修工事によって施設の機能性を高めただけでなく、周辺の商業施設の配置も見直した」と紹介。スポーツ産業を中心に商業空間を配置することで、既存の商業地区の活性化が期待できると語った。

改良工事を終えた広東オリンピックスポーツセンター。第15回全国運動会の開会式会場となった。(資料写真、広州=新華社配信/李慶招)

 広州市街の伝統的な中心軸線上に位置する越秀山体育場には、山を登りサッカーを観戦した市民の思い出が詰まっている。全国運動会に向けた改修では「以前の眺めを保ちつつ修復する」という原則に基づき、越秀山の自然景観や周辺のランドマークとの調和を図りながら、芝生や照明、LED大型スクリーンなどの設備を改良した。拡張現実(AR)による実景ナビゲーションを統合したスマートシステムも導入し、観客に正確な場内案内サービスを提供する。

 市内の広東オリンピックスポーツセンターも施設の改修とアップグレードを実施した。よりスマートな設備と多彩な機能で、大会の運営を強力にサポートする。大会終了後は「全民健身楽園(市民フィットネスパーク)」として一般開放される予定となっている。(黄玫、李慶招、鄧瑞璇)

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