
超高圧直流送電設備の点検修理を行う国網内蒙古東部電力の職員。(3月31日撮影、フフホト=新華社配信)
【新華社フフホト11月10日】中国送電大手、国家電網傘下の国網内モンゴル東部電力は4日、内モンゴル自治区の超高圧交流送電線5本、超高圧直流送電線3本を介した域外送電量が8千億キロワット時を突破し、2億8千万世帯の1年分の電力消費量に相当する8032億6900万キロワット時に達したと明らかにした。
同自治区錫林郭勒(シリンゴル)盟と山東省を結ぶ千キロボルト超高圧交流変電プロジェクトが2016年にまず運用を開始し、24年には同自治区8本目の超高圧送電ルートとなる錫林郭勒盟錫林浩特市勝利変電所と河北省張家口市張北変電所を結ぶ千キロボルト超高圧交流プロジェクトが稼働した。この間、同自治区は石炭、風力、太陽エネルギーなどの資源優位性を生かし山東省や天津市、山西省、江蘇省、河北省などの電力負荷センターを結ぶ超高圧基幹網を構築し、域外への年間送電量を17年の73億7100万キロワット時から24年には1706億キロワット時に増やした。
国家電網傘下で電力取引プラットフォームの建設・運営を手がける内モンゴル東部電力交易中心の劉波(りゅう・は)副総経理は、超高圧ルートの高効率運営は、自治区のエネルギーのグリーン(環境配慮型)・低炭素転換を加速させているとし、これまでに超高圧ルートを通じて域外に供給したクリーンエネルギーは1020億キロワット時を超え、京津冀地域(北京・天津・河北2市1省)などのエネルギー構造クリーン化を力強くサポートしていると語った。