
北京フォーラムの会場。(北京=新華社配信)
【新華社北京11月8日】中国北京市で7日、第22回北京フォーラムが3日間の日程で開幕した。36カ国・地域の来賓や学者約400人が「デジタル・スマート時代と文明の共生」をテーマに熱のこもった議論を展開し、デジタル化・スマート化技術をいかにしてグローバルガバナンスや持続可能な発展に貢献させ、文明の調和と共同の繁栄を促進するかを話し合った。
中国科学院院士(アカデミー会員)の龔旗煌(きょう・きこう)北京大学学長は開会式で、大学はデジタル・スマートの波がもたらす大きな影響に対し、文明の継承と革新という使命を積極的に果たすべきだと強調。「開かれた教育によって文明融合の新たな局面を切り開き、技術の力で文明間の相互学習の新たな場を築き、知恵によって人を育て、文明共生の新たな使命を担うべきだ」と述べた。
フォーラムでは「人工知能(AI)と調和のとれた社会」「AI時代の文学と歴史、古書」「デジタル・スマート時代のグローバルガバナンス」「デジタル・スマート技術がもたらす医学革新と学際融合」など多くのテーマが取り上げられた。
国内外の専門家や学者は複数の会場で、AIが学術研究や教育、医学、高齢者福祉など多くの分野に与える大きな影響を議論し、各国が協力して技術リスクに対処して技術を正しい方向へ導き、人的・文化交流や文明間の相互学習を一層促進するよう呼びかけた。
ノーベル化学賞を受賞したマイケル・レビット米スタンフォード大教授は、人類は生物的知能、文化的知能、人工知能、個人の知能の四つの知能を有機的に融合させ、均衡が取れ、人間的な温かみを持つ未来を共に築いていくべきだと語った。
北京フォーラムは、北京大学と北京市教育委員会、韓国の崔鍾賢学術院が共催する国際学術イベントで、これまでに世界80カ国・地域以上の政府要人、著名学者7千人以上が参加している。