貴州省畢節(ひっせつ)市威寧イ族回族ミャオ族自治県で、国家電力投資集団傘下の貴州金元威寧能源が建設した仙水窩農業太陽光発電所の一角。(7月3日、ドローンから、畢節=新華社記者/陶亮)
【新華社北京11月8日】中国国務院新聞(報道)弁公室は8日、「二酸化炭素(CO2)排出量のピークアウトとカーボンニュートラルに向けた中国の行動」白書を発表し、中国がエネルギーのグリーン(環境配慮型)化・低炭素化転換で果たした成果を示した。
白書は、中国が基本的な国情と発展の段階に基づき、エネルギー安全保障を前提に再生可能エネルギーによる代替を力強く実施したと指摘。新型エネルギーシステムと新型電力システムの建設を推進し、CO2排出量の削減と実質ゼロを目指す「双炭(ダブルカーボン)」目標の実現を強力に支えたとした。
白書によると、中国は世界で規模が最大かつ進展速度が最速の新エネルギー発展を実現し、非化石エネルギー消費の割合を20年の16・0%から24年の19・8%に引き上げた。風力発電と太陽光発電の設備容量(発電能力)は25年8月末に16億9千万キロワットを超えて20年の3倍以上となり、20年以降に新設された電力設備容量の約8割を占めた。
化石エネルギーについては、クリーン化と高効率化の水準を持続的に高めたと指摘。化石エネルギーの消費を合理的に抑制したほか、石炭のクリーンで高効率な利用と使用量の削減、他エネルギーへの代替を強力に進め、石油・天然ガスの開発・利用のグリーン化を持続的に推進したとした。