輸入博出展のドイツ企業CEO「中国は扉を開いている」

輸入博出展のドイツ企業CEO「中国は扉を開いている」

新華社 | 2025-11-07 11:23:46

 【新華社上海11月7日】中国上海市で5日、第8回中国国際輸入博覧会(輸入博)が開幕した。今回初出展となるドイツのチョコレート製造企業「エーデルマン&パウリグ」の創業者であるクリスティナ・エングレルトCEOは新華社の取材に対し、輸入博をきっかけに中国市場への参入を加速し、オーガニックを理念とした手作りのチョコレートをより多くの消費者に届けたいと意欲を語った。

 同社は今年6月、上海で開かれた「アジア天然・栄養補助食品展」に出展し、中国市場の開放性と活力を実感したという。今回の輸入博は本格的な事業展開の大きな一歩と位置付け、チョコレートバーやココア飲料、パンなどのベーカリー製品に使うチョコレートソースなど、多彩な製品を展示する。

 エングレルト氏は輸入博に三つの期待を寄せている。まずは、出展を通じてブランドの中国での認知度を高めること。次に、輸入業者や流通業者との協力関係を築くこと。さらに、条件が整えば、投資パートナーを探して現地工場を建設するなど、より深いレベルの協力を進めることだという。

 同社は中国を最優先の開拓市場と位置付ける。エングレルト氏はその理由として、越境物流の効率の高さ、コールドチェーン設備の充実、高品質で健康な食品への中国人消費者の意識の高まりを挙げた。また、中国のビザ免除政策や、デジタル化と人工知能(AI)の応用も、国際的なビジネス交流を円滑にしているとの見方を示した。

 「協力を求める人々に中国が扉を開いていることを、ドイツでも欧州全体でも感じる。協力は製品にとどまらず、人と人がつながることだ」と同氏は語る。「中国がグリーン(環境配慮型)経済を支援している点も、私たちのオーガニック理念と合っている。輸入博はより大きな協力の場とチャンスをもたらすだろう」(記者/劉宇軒、単瑋怡)

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