10月31日、インタビューに応じる武宮陽光氏。(貴陽=新華社配信)
【新華社貴陽11月6日】中国貴州省貴陽市で開かれた「2025年陽明杯中日韓囲碁精鋭招待戦」に合わせて訪中した日本棋院の武宮陽光理事長がインタビューに応じ、中国棋院との交流をいっそう強化し、とりわけ青少年の育成や棋士の相互訪問、大会運営での協力などを進めていく考えを示した。
日本棋院は近年、親子向けの囲碁体験イベントや学校での囲碁授業、オンライン対局サービスなどを通じ、アマチュア愛好家だけでなく、囲碁に触れたことのない層にも関心を広げる取り組みを進めている。
武宮氏は中国と日本の囲碁の違いについて、ルールに大きな差はないが、日本の囲碁は文化的側面が強く、独自の「美学」を育んできたと指摘。勝敗を超えて芸術性を重んじる傾向があるとし、現実的で実力を重視する中国の囲碁から学ぶ点も多いと語った。
人工知能(AI)の活用については、効率的な学習ツールとなる一方で、棋風の均質化を招く恐れがあると指摘。若い棋士たちはAIで学びつつも、自分の個性を磨き、人間らしい魅力のある棋風を確立してほしいと呼びかけた。(記者/向定傑、周芷若)