
記者会見に臨む中国外交部の毛寧報道官。(北京=新華社配信)
【新華社北京11月6日】中国外交部の毛寧(もう・ねい)報道官は6日の記者会見で、東南アジア諸国連合(ASEAN)拡大国防相会議に出席したフィリピンとオーストラリア、日本、米国の国防相が3日の共同声明で東中国海や南中国海での中国の行動を非難したことに関し、一部の国が海洋問題を巡って虚偽の言説をあおり、中国を根拠なく非難したとして、強烈な不満と断固たる反対を表明した。
毛氏は次のように述べた。東中国海と南中国海の情勢は現在、全体として安定を保っている。関係各方面は、海洋問題を対話と協議を通じて適切に処理し、地域の平和と安定を守ろうとする地域諸国の努力を尊重し、海洋問題を口実に紛争をあおり、緊張を高めるのをやめるべきである。「南中国海仲裁裁定」は法の名を借りた政治的茶番にすぎず、目的は南中国海を混乱させ、そこから利益を得ることにある。いわゆる「裁定」は違法かつ無効で、拘束力を持たない。中国側は当初から受け入れず、認めていない。
アジア太平洋は協力発展の高地であり、地政学的ゲームの場ではない。集団政治や陣営対抗は平和と安全をもたらさず、アジア太平洋と世界の安定にも寄与しない。