2日、湖北省宜昌市の三峡ダム。(ドローンから、宜昌=新華社配信/鄭家裕)
【新華社武漢11月4日】中国の三峡プロジェクトが1日、全面的な完成から5周年を迎えた。この5年間で、科学的で精密な運用を通じ、洪水防止、発電、水運、水資源利用などの総合的な効果を十分に発揮した。発電量は4230億キロワット時を超えた。
第一の任務である洪水防止では、長江上流のダム群と連携し、流量の貯留、ピークカット、ピークシフトなどによる洪水制御を実施。5年間の調整総量は290億立方メートルを超えた。
2日、湖北省宜昌市の三峡ダムと発電所の送電線。(ドローンから、宜昌=新華社配信/王輝富)
発電面では、西部の電力を東部に送る「西電東送」や、南北で電力を融通し合う「南北互供」などのプロジェクトの中核電源として機能した。クリーンエネルギーの生産により、5年間で石炭1億2800万トン(標準炭換算)を代替し、二酸化炭素(CO2)排出量を3億4700万トン削減した。
三峡ダムは水資源の科学的管理を通じ、下流に渇水補給を行った。5年間で累計824億立方メートルの補水を実施し、長江中下流の生産、生活、生態用水の需要を確保した。
2日、湖北省宜昌市の三峡ダムと発電所の送電線。(ドローンから、宜昌=新華社配信/鄭家裕)
長江輸送の重要な通過点でもあり、輸送効率はますます高まっている。三峡閘門(こうもん)の貨物通過量は5年間で7億トンを超え、年間輸送量は3年連続で1億5千万トンを突破。2023年には1億6800万トンのピークに達した。船舶昇降機も迅速な通過ルートとして機能し、旅客170万人、貨物1500万トンを運んだ。
2日、湖北省宜昌市の三峡ダムと発電所の送電線。(ドローンから、宜昌=新華社配信/鄭家裕)
2日、湖北省宜昌市の三峡ダムと発電所の送電線。(ドローンから、宜昌=新華社配信/王罡)
2日、湖北省宜昌市の三峡ダム。(ドローンから、宜昌=新華社配信/王罡)