【新華社ウルムチ11月4日】中国新疆ウイグル自治区バインゴリン・モンゴル自治州且末(チャルチャン)県でこのほど、750キロボルト変電所が通電に成功し、和田(ホータン)、民豊(ニヤ)、且末、若羌(チャルクリク)各地を結ぶ750キロボルト送変電プロジェクトが正式に稼働した。これにより、中国最大の盆地、タリム盆地における超高圧環状送電線網「新疆環タリム盆地750キロボルト送変電プロジェクト」が全線で運用を開始した。
同プロジェクトは全区間を9区間に分け、段階的に建設が進められてきた。変電所9カ所と開閉所1カ所が含まれ、電線の総延長は4197キロに及ぶ。建設に15年を要し、今年7月13日に全線が接続された。
国家電網傘下で新疆ウイグル自治区の送配電を担う国網新疆電力の担当者によると、全線運用開始後、南疆(新疆の天山山脈以南)地域における送電線網の最大電力供給能力は80万~100万キロワット、新エネルギーの消費能力は800万キロワット増加する。電力供給の安全性・信頼性の大幅な向上と、風力発電や太陽光発電など新エネルギー電力の収集・送電能力の強化により、環タリム盆地1千万キロワット級クリーンエネルギー供給保障エリア建設に向けた基礎が固まった。(記者/杜剛)