千頭以上のモウコガゼルが「定住」 中国内モンゴル自治区

千頭以上のモウコガゼルが「定住」 中国内モンゴル自治区

新華社 | 2025-11-04 17:22:45

10月28日、牧畜民の牧草地で草を食べるモウコガゼルと牛の群れ。(フフホト=新華社配信/劉也)

 【新華社フフホト11月4日】晩秋の10月下旬、中国内モンゴル自治区興安(ヒンガン)盟中西部に位置する科爾沁(ホルチン)右翼前旗の山の牧草地で、モウコガゼルの大群が太陽の光を浴びながらのんびりと歩き回っていた。モウコガゼルたちがここに「定住」し、すでに2年近くになる。

 地元の林業・草原局野生動物保護救助係の白麗娜(はく・れいな)係長によると、モウコガゼルは国家1級重点保護野生動物で、餌と暖かい越冬環境を求めて毎年大規模な移動を行う。

10月28日、牧草地の豊富な餌がモウコガゼルの命を支えている。(フフホト=新華社配信/王永生)

 2023年の冬、大量のモウコガゼルが中国・モンゴル国境を越えてヒンガン盟にやって来た。その後、移動を習慣としてきた草原の「旅人」たちは、この地に「定住」するようになった。白さんによると、ここ数年、地元の生態環境は着実に改善を続けており、モウコガゼルに十分な餌を提供できるようになった。これは林業・草原部門や牧畜民たちが共同で手がけてきた保護活動とも切り離せない。白さんは「当時、ホルチン右翼前旗に残ったモウコガゼルは300頭余りだったが、現在では千頭以上にまで増えた」と述べた。(記者/恩浩)

10月28日、ホルチン右翼前旗にある牧畜民の牧草地を歩き回るモウコガゼルの群れ。(フフホト=新華社配信/王永生)

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