中国安徽省の80代女性、ドローン肥料散布やライブ販売で人気者に

中国安徽省の80代女性、ドローン肥料散布やライブ販売で人気者に

新華社 | 2025-11-03 17:50:17

10月23日、ドローンと写真を撮る戴淑英さん。(合肥=新華社記者/杜瀟逸)

 【新華社合肥11月3日】中国安徽省桐城市の農村で、孫から学んだテクノロジーのスキルで農業を行い、注目を集めているシニア女性がいる。

 同市新渡鎮老梅村に広がる麦畑の上空を、農業用ドローンが肥料を散布しながら飛行している。畑の傍らでコントローラーを操作しているのは、白髪の女性、戴淑英(たい・しゅくえい)さん(82)だ。孫の王甜甜(おう・てんてん)さんが、隣に立って指導をしている。

10月23日、ドローンと写真に納まる戴淑英さん(右)と王甜甜さん。(合肥=新華社記者/杜瀟逸)

 戴さんは長男と孫の3世代で同居し、地元で600ムー(約40ヘクタール)以上の農地を管理する大規模穀物農家。秋の農繁期には、ドローンを操縦し、ライブ配信で農産品の販売も行い、ネット上に多くのファンを持つ。

 ドローン操縦は、孫の王甜甜さんが事前にプログラムを設定するので、戴さんはコントローラーのスイッチを入れるだけ作業が完了する。孫の力を借りなくても戴さん一人でも操縦できるが、安全を考慮していつも誰かが付き添っている。

10月23日、孫の王甜甜さんに教えてもらいながらドローンを操作する戴淑英さん(手前)。(ドローンから、合肥=新華社記者/周牧)

 戴さんが孫の王さんから学んだ新しいスキルは、ドローンの操縦のほか、短編動画の投稿やライブ配信で商品を販売する「ライブコマース」もある。ドローンを操る祖母と孫の仲むつまじい様子が、多くのファンを引き付けている。

 王さんのサポートを受けながら、戴さんはライブ配信で自らのブランドをアピールし、米や食用油などの農産品を販売している。ライブコマースは収入を増やす新たな手段となった。王さんの試算では、同じ生産量でも、もみではなく精米した製品として販売すれば収益は約2倍に増えるという。

 「今の生活はとても幸せ。孫がそばにいてくれて、農作業も楽しい。収入も以前より増えた」と戴さんは笑顔で語った。(記者/杜瀟逸)

10月23日、孫の王甜甜さんにドローンの操作方法を教えてもらう戴淑英さん(左)。(合肥=新華社記者/周牧)

10月23日、孫の王甜甜さんに教えてもらいながらドローンを操作する戴淑英さん(右)。(合肥=新華社記者/周牧)

10月23日、リモコンでドローンの飛行ルートを確認する戴淑英さん(左)と王甜甜さん。(合肥=新華社記者/杜瀟逸)

10月23日、ドローンの電池を交換する戴淑英さん(右)と王甜甜さん。(合肥=新華社記者/周牧)

10月23日、短編動画を撮影する王甜甜さん(左)と戴淑英さん。(合肥=新華社記者/周牧)

10月23日、戴淑英さんにマイクを装着し、ショート動画の撮影準備をする孫の王甜甜さん(左)。(合肥=新華社記者/周牧)

10月22日、ライブ配信で農産品を販売する戴淑英さん(左)と孫の王甜甜さん。(合肥=新華社記者/周牧)

10月22日、ライブ配信で農産品を販売する戴淑英さん(左)と孫の王甜甜さん。(合肥=新華社記者/周牧)

10月22日、ライブ配信の視聴者コメントを確認する戴淑英さん(左)と孫の王甜甜さん。(合肥=新華社記者/杜瀟逸)

10月22日、ライブ配信で農産品を販売する戴淑英さん(左)と孫の王甜甜さん。(合肥=新華社記者/周牧)

10月22日、ライブ配信で農産品を販売する戴淑英さん(右)と孫の王甜甜さん。(合肥=新華社記者/周牧)

10月22日、撮影した動画を見る戴淑英さん(右)と王甜甜さん。(合肥=新華社記者/杜瀟逸)

10月22日、野菜を収穫して帰宅する戴淑英さん。(合肥=新華社記者/周牧)

10月23日、桐城市にある店舗で、自家ブランド米を包装し、ライブ配信で受注した客へ発送する王甜甜さん。(合肥=新華社記者/杜瀟逸)

10月22日、家畜に餌を与える戴淑英さん。(合肥=新華社記者/杜瀟逸)

10月22日、野菜の収穫を終え、遠くで稲刈りに励む家族を見つめる戴淑英さん。(合肥=新華社記者/杜瀟逸)

10月22日、畑のあぜ道を歩く戴淑英さん。(合肥=新華社記者/周牧)

10月22日、畑で野菜を収穫する戴淑英さん。(合肥=新華社記者/周牧)

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