
10月29日、山東省東営市で発電を開始した26メガワット級洋上風力発電機。(済南=新華社配信)
【新華社済南11月3日】中国の発電設備大手、中国東方電気集団が独自に開発した26メガワット級の洋上風力発電機が10月29日、山東省東営市で送電網に接続し、発電を開始した。
同社傘下の東方電気風電・風電研究設計院の羊森林(よう・しんりん)副院長によると、同機は稼働中の風力発電機として、単体容量とローター直径の2項目で世界記録を樹立したほか、設計から製造までの完全国産化を実現した。部品3万点余りからなり、受風面積は標準的なサッカーコート10・5面分に相当する。ハブ(回転軸)の中心部は50階建てのビルよりも高い。

10月29日、山東省東営市で発電を開始した26メガワット級洋上風力発電機。(済南=新華社配信)
全負荷運転状態で、タービンが1回転するごとに62キロワット時を発電できる。年間平均風速10メートルの条件下で、1基当たりの発電量は年間1億キロワット時に達し、一般家庭5万5千世帯分の年間電力消費を賄うことができる。標準炭換算で年間3万トン余りの石炭を節約し、8万トン以上の二酸化炭素(CO2)排出削減に相当する。
中国国家能源(エネルギー)局によると、中国は世界最大かつ最も急速に発展する再生可能エネルギーシステムを構築してきた。今年7月末時点で、国内の風力・太陽光発電の設備容量が16億8千万キロワットに達し、年平均成長率は28%に上った。風力発電の設備容量は15年連続、太陽光発電の設備容量は10年連続でそれぞれ世界1位を維持している。(記者/袁敏)