10月26日、上海市で開かれたSDG都市グローバル会議の全体会議で、上海適応指数(上海インデックス)報告書を発表する国連ハビタット福岡本部の石垣和子本部長(中央)。(上海=新華社記者/方喆)
【新華社上海11月2日】国連人間居住計画(ハビタット)福岡本部(アジア太平洋担当)の石垣和子本部長が10月31日の世界都市デーに際し、新華社のインタビューに応じ、中国は国連の「持続可能な開発のための2030アジェンダ」「新都市アジェンダ」の実施で卓越したリーダーシップを発揮し、世界の都市の持続可能な開発に重要な示唆を与えたと語った。
「中国は何度も来ているが、都市はどんどん良くなっている」。石垣氏は、グリーン(環境配慮型)な公共交通システムや住宅建設などを、都市インフラと環境対策で中国が築いた大きな成果を体現しているとして評価した。
10月26日、上海市で開かれたSDG都市グローバル会議の全体会議で発表された「上海マニュアル」2025年度報告。(上海=新華社記者/方喆)
世界都市デーは、国連が初めて都市をテーマに制定した国際デーで、中国政府が設立を働きかけた初の国際デーでもある。同デーの設立を契機に、「持続可能な開発都市国際アワード(上海アワード)」や都市モニタリングの枠組み「上海適応指数(上海インデックス)」、「上海マニュアル:21世紀の持続可能な都市開発のためのガイド」などが相次ぎ誕生した。
10月26日、上海市で開かれたSDG都市グローバル会議で、全体会議場に入る出席者ら。(上海=新華社記者/方喆)
石垣氏は上海マニュアルについて、多くの事例を盛り込み、各国の都市に具体的、実践的なガイドラインを提供していると評価。上海インデックスについては、都市の成長をダイナミックにモニタリングでき、データと方法論も公開されているので、各都市が自らの状況に応じて柔軟に活用できると指摘した。また、上海アワードは優れた実践の表彰を通じて多くの地方政府に積極的な革新と相互学習を促す役割を果たしていると強調し「これらは世界の都市が知識を共有するプラットフォームを構築し、互いの学び合いを促進している。国連ハビタットと中国政府関連部門との緊密な協力のモデルといえる」と述べた。
10月26日、上海市で開かれたSDG都市グローバル会議の全体会議場で交流する出席者。(上海=新華社記者/方喆)
国連ハビタットは今後も中国との協力を深め、知識や経験の共有、気候変動対応、南南協力などを共に進めていきたいと表明。「中国のリーダーシップに非常に高い期待をしている」と語った。(記者/唐斯琦)
10月26日、上海市で開かれたSDG都市グローバル会議の全体会議場で交流する出席者。(上海=新華社記者/方喆)