安徽省滁州(じょしゅう)市で自転車のロードレースに参加するアウトドアスポーツの参加者。(9月14日撮影、滁州=新華社記者/杜宇)
【新華社大理10月31日】中国国家体育総局体育経済司がこのほど発表した「中国アウトドアスポーツ産業発展報告(2024~25)」によると、中国のアウトドアスポーツ参加人口は25年4月初め時点で4億人を突破した。
同司の楊雪鶇(よう・せつとう)司長は、24~25年に中国のアウトドアスポーツ産業が急成長し、スポーツ産業の経済成長を支える重要な力になっていると説明した。
吉林省吉林市の松花湖スキー場でクロスカントリー競走に参加するアウトドアスポーツの参加者。(5月1日撮影、吉林=新華社記者/顔麟蘊)
主要消費者層は青壮年で、うち25~34歳の割合が最も高く、学歴も高かった。高強度の種目は男性、中・低強度の種目は女性の人気が高かった。都市別では、「一線都市」と呼ばれる北京、上海、広州、深圳の四大都市と「新一線都市」(成都、重慶、杭州など15都市)がリードし、「二線都市」(地方中核都市)が後に続いた。消費項目から見ると、氷雪、山、水上スポーツの参加度が高く、マラソンやサイクリング、トライアスロン、スキー、ラフティングなどの注目度が比較的高かった。仮想現実(VR)を用いた登山やサイクリング、ダイビングなどの没入型体験、夜間経済(ナイトタイムエコノミー)の一環である夜のハイキングやサイクリング、星空キャンプなどが消費をけん引する新業態となりつつある。
リポートによると、24年の氷雪スポーツ産業の規模は9700億元(1元=約22円)、水上スポーツ産業は4386億元だった。24~25シーズンの全国のスキー場利用者数は2億5600万人。24年の水上スポーツ参加人口は1億2千万人を突破した。25年6月末時点でアウトドア関連企業は33万5千社を数え、今年1~6月だけでも約2万4千社が新たに登録された。