【新華社長沙10月30日】中国湖南省衡陽(こうよう)市に位置する南岳衡山(こうざん)国家級自然保護区でこのほど、新種の両生類が見つかり、「ブーレノフリス・グトゥ(Boulenophrys gutu)」と名付けられた。脚部が長く、腹部に濃い褐色の斑点があることなどが特徴で、同省で確認された19番目のブーレノフリス属の種となる。
南岳衡山国家級自然保護区は昨年7月から、江漢大学生命科学学院の石勝超(せき・しょうちょう)博士のチームに委託し、両生類・爬虫(はちゅう)類の多様性を調査している。今回の発見はその重要な成果の一つとなった。
国際学術誌「Animals」に掲載された論文によると、この種は現在、南岳衡山の標高250~1100メートルの渓谷地域でのみ確認されており、岩の隙間や落ち葉のたい積地、低木の下などに生息する地域固有種とみられる。今回の発見は、南岳衡山における生態環境の良好な保全状況を示し、湖南省の両生類の豊かな多様性を裏付ける大きな意義を持つ。(記者/明星)

