
22日、山東鑫碩食品でショウガを処理する従業員。(済南=新華社配信)
【新華社済南10月30日】中国山東省安丘市にある山東鑫碩食品では22日、冷凍カットタマネギ24トンを巨大な冷凍コンテナに積み込み、日本へ発送する準備が行われた。
同社の責任者、劉雲鵬(りゅう・うんほう)氏は「これは年間注文の一部で、10月を迎え日本への出荷が最盛期を迎えている」と説明。10月に入ってから日本へ発送したショウガ関連製品は合計300トン、金額は約300万元(1元=約21円)、ニンニク関連製品は270トン、金額は約330万元、タマネギ関連製品は140トン、金額は約80万元になっているという。
同社のある安丘市は、年間平均60万トンの農産物を輸出し、野菜輸出量が中国で最も多い県級市となっている。

22日、山東鑫碩食品で冷凍カットタマネギを処理する従業員。(済南=新華社配信)
同市農産品安全管理サービスセンターの李坤清(り・こんせい)副主任によると、日本は同市にとって主要農産物輸出先の一つだという。
農産物輸出が盛んな山東省はここ数年、農産物の対日輸出が比較的好調を維持している。日本は同省最大の農産物輸出市場で、2024年の対日輸出額は322億2300万元で、同省農産物輸出総額の約19・6%を占めた。済南税関のデータによると、9月時点で同省の対日農産物輸出額は、前年同期比2・2%増の243億600万元に達した。うち、輸出上位3品目は、肉類、水産物、野菜・食用キノコ類だった。(記者/葉婧)