中国商務部、マレーシアでの中米経済貿易協議の合意を説明

中国商務部、マレーシアでの中米経済貿易協議の合意を説明

新華社 | 2025-10-30 21:27:45

 【新華社北京10月30日】中国商務部の報道官は30日、中米両国がマレーシア・クアラルンプールでの経済・貿易協議で、それぞれの関心事項を解決するための措置で合意したことについて、次のように説明した。

 中米両国首脳はこのほど、韓国・釜山で会談し、経済・貿易関係などの議題を深く議論し、経済・貿易などの分野での協力強化で合意した。中国は米国と共に、両首脳が会談で得た重要な共通認識を着実に守り、実行していきたい。

 中米両国の代表団はクアラルンプールでの協議で次の共通認識に達した。

 ①米国は中国製品(香港・マカオ両特別行政区の製品含む)に課していたいわゆる10%の「フェンタニル関税」を撤廃する。中国製品(同)への24%の「対等関税」は引き続き1年間停止する。中国はこれに応じ、米国のこれらの関税への対抗措置を調整する。双方は一部の関税除外措置の延長を継続することで合意した。

 ②米国は9月29日に発表した、輸出規制対象を関連事業体に拡大する「50%ルール」の実施を1年間停止する。中国は10月9日に発表した関連輸出規制などの措置の実施を1年間停止し、具体案の詳細を検討する。

 ③米国は通商法301条に基づき導入した中国の海運、物流、造船業への措置実施を1年間停止する。米国が関連措置の実施を停止した後、中国もそれに応じて米国に対する対抗措置の実施を1年間停止する。

 双方はフェンタニル取り締まりでの協力や農産物の貿易拡大、企業に関する個別案件の処理などの問題で共通認識を得た。双方はスペイン・マドリードでの経済・貿易協議の成果をさらに確認し、米国は投資などの分野で前向きな約束をした。中国は米国と共に「TikTok(ティックトック=中国発の動画共有アプリ)」問題を適切に解決する。

 クアラルンプールでの経済・貿易協議が前向きな成果を上げたことは、双方が対等、尊重、互恵の精神にのっとり、対話と協力を通じ、問題の解決策を見いだせることを十分に示している。経済・貿易協議の成果は容易に得られたものではない。中国は米国と共に実行に取り組み、両国の経済・貿易協力と世界経済により多くの確実性と安定性をもたらすことを期待している。

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