北斉時代の高位者墓を発見 中国・済南市

北斉時代の高位者墓を発見 中国・済南市

新華社 | 2025-10-30 21:51:30

西小竜堂墓地「M3号墓」(北斉)出土の陶俑。(9月25日撮影、済南=新華社配信)

 【新華社済南10月30日】中国山東省済南市考古研究院は、同市高新区の西小竜堂墓地の考古学発掘調査で、北斉時代(6世紀)から清代の墓13基が出土したと明らかにした。専門家によると、済南地区の北斉から清代の社会構造や経済状況、文化交流、葬制の変遷を研究する上で重要な資料になる。

 1月中旬~3月中旬に約500平方メートルを発掘し、五つのエリアを設けた。墓は北斉時代が2基、明代が2基、清代が7基で、磚(せん)室墓(磚=れんが)や石室墓、土洞墓などだった。他の2基は年代がまだ判明していない。出土した磁罐(じかん)や陶俑、銅のかんざし、銅銭など220点(組)余りの遺物は、生活用品と副葬品の機能を兼ね備えていた。

 済南市考古研究院の担当者は西小竜堂墓地について、発掘規模は大きくないものの、時代の幅が広く、遺物の種類も多様だと指摘。中でも北斉時期の高位者墓は済南地区の北斉考古学の資料の不足を補う成果となり、清代の夫婦合葬墓や明代墓の発見についても、地域の明清時代墓葬の研究体系をさらに充実させたと語った。(記者/李傲秋、張昕怡)

西小竜堂墓地の発掘エリアと墓の分布図。(9月25日撮影、済南=新華社配信)

西小竜堂墓地「M4号墓」と墓誌の出土状況。(9月25日撮影、済南=新華社配信)

西小竜堂墓地「M3号墓」(北斉)。(9月25日撮影、済南=新華社配信)

西小竜堂墓地「M3号墓」(北斉)出土の墓誌。(9月25日撮影、済南=新華社配信)

西小竜堂墓地「M3号墓」(北斉)の陶俑。(9月25日撮影、済南=新華社配信)

西小竜堂墓地「M4号墓」と墓誌の出土状況。(9月25日撮影、済南=新華社配信)

西小竜堂墓地「M3号墓」(北斉)出土の陶俑。(9月25日撮影、済南=新華社配信)

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