貴州省畢節(ひっせつ)市威寧イ族回族ミャオ族自治県で、国家電力投資集団傘下の貴州金元威寧能源が建設した仙水窩農業太陽光発電所の一角。(7月3日、ドローンから、畢節=新華社記者/陶亮)
【新華社南京10月28日】中国は世界で規模が最も大きく、発展ペースが最も速い再生可能エネルギーシステムを構築している。ここ10年で風力・太陽光発電の年間新規設備容量は1億キロワット、2億キロワット、3億キロワットの大台を次々に突破した。中国の風力・太陽光発電設備は世界の総設備容量の半数近く、新規設備容量の6割を占めた。さらに、中国では再生可能エネルギー発電設備容量の割合が60%前後にまで上昇した。江蘇省蘇州市で10月23~25日に行われた国家能源(エネルギー)局、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)、江蘇省政府共催の2025国際エネルギー変革フォーラムで明らかになった。
国家能源局の王宏志(おう・こうし)局長はフォーラムで、中国はエネルギー科学技術イノベーションの先導者と発信地になっていると指摘。ここ10年間、中国の新エネ技術・設備は世界をリードし、水力発電や原子力発電などの重要プロジェクトが相次いで完成し、稼働していると明かした。新しい発展モデルと新業態が勢いよく発展し、人工知能(AI)がエネルギー業界に力を与えることを促すとともに、グリーン(環境配慮型)電力とエネルギー分野のAI活用事例を充実化し、応用範囲を拡大していると説明した。
中国は現時点で100以上の国・地域とグリーンエネルギー事業で協力しており、世界の風力・太陽光発電所の1キロワット時当たり発電コストをそれぞれ60%、80%引き下げることに力を貸した。中国が生産した風力・太陽光発電製品は過去1年で、世界の二酸化炭素(CO2)排出量を約26億5千万トン削減したと紹介した。(記者/何磊静)