
山東省にある青島港の董家口港区鉱石ふ頭に停泊する、ブラジル資源大手バーレの30万トン級鉱石運搬船「ジェミニ」。(青島=新華社記者/王凱)
【新華社青島10月28日】ブラジル資源大手バーレの鉄鉱石を積んだ30万トン級鉱石運搬船「ジェミニ」が27日、中国山東省にある青島港董家口港区の鉱石ふ頭D31バースでグラブバケットによる積み下ろし作業を開始した。青島港で2番目となる40万トン級の鉱石ふ頭が正式稼働した。運営開始後はふ頭の年間取扱能力が1600万トン増加し、積載能力は1千万トン向上する見込みとなる。

山東省青島港で2番目となる40万トン級の鉱石ふ頭。(青島=新華社記者/王凱)
新ふ頭は2022年12月に着工した。全国初の40万トン級ドライバルク・デジタルスマートふ頭として5世代移動通信システム(5G)や人工知能(AI)、クラウドコンピューティングなどの先端技術を統合し、スマートなドライバルクふ頭汎用オペレーティングシステムを開発、応用した点が注目に値する。
董家口港区では15年、一つ目の40万トン鉱石ふ頭が最初の40万トン級大型船を受け入れ、中国の港湾におけるドライバルク作業の「大型船時代」が幕を開けた。今年9月までに受け入れた船舶は460隻を超え、総量は1億6千万トンに達している。(記者/王凱)