中国農業の未来は明るい、外資企業が熱視線 黒竜江省

中国農業の未来は明るい、外資企業が熱視線 黒竜江省

新華社 | 2025-10-27 11:26:45

黒竜江省ハルビン市にあるCNHインダストリアルの工場で、コンバインを組み立てる従業員。(2024年8月29日撮影、ハルビン=新華社記者/孫暁宇)

 【新華社ハルビン10月27日】中国黒竜江省ハルビン市平房区にある産業機械の多国籍企業、CNHインダストリアルの工場では、新型の「5088コンバイン」が続々とラインオフしている。工場内では44の作業場がフル稼働しており、平均で1時間半ごとに1台のコンバインが完成し、機体に「ハルビン製造」のラベルが貼られている。

 CNH中国・モンゴル地域マネジャーの李康(り・こう)氏は同社について、世界的な農業・建設機械メーカーで、昨年の世界全体の売上高約200億ドル(1ドル=約153円)のうち71%が農機事業によるものだったと紹介。世界に工場40カ所以上を持ち、中でも2013年に設立されたハルビン工場はアジア太平洋地域で最大規模の工場となっていると説明した。

14日、黒竜江省ハルビン市双城区の農地で、トウモロコシを収穫するCNH社製コンバイン。(ハルビン=新華社記者/孫暁宇)

 李氏はまた、同社が工場建設と同時に設立したハルビン研究開発(R&D)センターについて、CNHグループのアジア太平洋地域で最大規模かつ最強の技術力を誇るR&D機関であると強調。すでに10年余り運営する中で、中国の農業に適した製品を多数開発しただけでなく、開発製品を海外にも同時展開していると明らかにした。

14日、黒竜江省ハルビン市双城区の農地で作業をするCNH社製トラクター。(ハルビン=新華社記者/孫暁宇)

 CNHアジア太平洋地域社長のルカ・マイナルディ氏はハルビン工場について、「世界的に見ても過去30年間で最大規模の産業投資であり、累計投資額はすでに2億5千万ドルを超えている。われわれは中国市場を非常に有望視しており、ここで持続的な発展を遂げることに大きな自信を持っている」と語り、同社は中国が持つサプライチェーン(供給網)の優位性を生かして地元のニーズを満たすとともに、その優位性を武器として世界市場も開拓していくとの方針を示した。(記者/孫暁宇)

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