
阿里雲のサーバー。(資料写真、杭州=新華社配信)
【新華社上海10月27日】中国電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下のクラウドサービス「阿里雲(アリクラウド)」はこのほど、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで2カ所目となるデータセンターの運用を開始したと発表した。中東地域で高まるクラウドサービスや人工知能(AI)の需要拡大に対応する。
今回の施設は、アリクラウドが今年開設した新たなデータセンターの一つで、タイ、韓国、マレーシア、メキシコ、中国の北京・上海・浙江省杭州市に続く。これにより、同社の世界での展開は29リージョン、92アベイラビリティーゾーン(AZ)に拡大した。
同社の万滄海(ばん・そうかい)中東・トルコ・中央アジア地域総経理は「2016年に中東市場へ進出して以来、この地域のデジタル化の目覚ましい発展を目の当たりにしてきた」と述べた。ドバイでのデータセンター増設は中東市場の深耕に向けた重要なマイルストーンだとし、より多様な製品を提供することで、顧客がAIブームの機会をつかむことを支援すると語った。