中欧北極海コンテナ航路の初便、ポーランドに到着

１９日、浙江省の寧波舟山港を出発し、ポーランドのグダニスク港に到着した中欧北極海コンテナ航路の初便。（グダニスク＝新華社記者／崔力）

　【新華社グダニスク１０月２１日】北極海を経由してアジアと欧州を結ぶ「中欧北極コンテナ直行航路」の初便が現地時間１９日未明、２６日間の航海を終えてポーランド北部のグダニスク港に到着した。

　浙江省の寧波舟山港を９月２３日に出発。途中、英国フェリクストウ港とドイツ・ハンブルク港に寄港した。グダニスク港で荷降ろしを終えた後、同日夜、オランダ・ロッテルダム港に向け出航した。

１９日、ポーランド北部のグダニスク港で荷降ろし作業をする中欧北極海コンテナ航路の初便。（グダニスク＝新華社記者／崔力）

　中欧北極コンテナ直行航路は北極海の北東航路を通って欧州に直行する。最初の寄港地の英国フェリクストウ港にはわずか２０日間で到着した。スエズ運河経由で約４０日間、喜望峰経由で約５０日間かかるのに対し、優位性が際立っている。

　同航路が通過する北極海の北東航路は「氷上シルクロード」の主要ルートの一つ。東アジアと欧州を結ぶ新たな国際海上輸送ルートとして、グローバルなサプライチェーン（供給網）の改善や沿線地域の経済・貿易協力の促進に寄与すると期待されている。

１９日、浙江省の寧波舟山港を出発し、ポーランドのグダニスク港に到着した中欧北極海コンテナ航路の初便。（グダニスク＝新華社記者／崔力）

１９日、ポーランド北部のグダニスク港で荷降ろし作業をする中欧北極海コンテナ航路の初便。（グダニスク＝新華社記者／崔力）

１９日、ポーランド北部のグダニスク港で荷降ろし作業をする中欧北極海コンテナ航路の初便。（グダニスク＝新華社記者／崔力）