中国の農産物加工企業、総売上高18兆元 農村の活力高まる

中国の農産物加工企業、総売上高18兆元 農村の活力高まる

新華社 | 2025-10-20 20:44:45

10日、湖北省宜昌市秭帰(しき)県長春村で、村民が収穫した米を運ぶドローン。(宜昌=新華社配信/雷勇)

 【新華社北京10月20日】中国天津市で17~19日に開かれた第22回中国国際農産物交易会には、各地の特産品が並び、中国の農村産業の活気ある発展ぶりが示された。

 中国では2024年、一定規模(主要業務の年間売上高2千万元、1元=約21円)以上の農産物加工企業が10万社を超え、売上高は約18兆元に達した。各地の農村は「第14次5カ年規画(2021~25年)」期間に地域特産品の発展を模索する取り組みを進め、豊かな成果が農村振興の美しい光景を描き出した。

 24年はまた、国内の食糧(穀類・豆類・芋類)生産量が初めて7億トンを超え、20年比で3700万トンの増産となった。綿花や食用油、砂糖の生産能力は持続的に向上し、果物や野菜、茶葉、肉、卵、乳製品、水産物も十分に供給され、種類も豊富になった。

17日、陝西省延安市宝塔区煙洞溝村で、リンゴを収穫する果樹農家の人。(延安=新華社記者/張博文)

 雲南省のコーヒーや陜西省商洛市柞水県のキクラゲ、同省延安市のリンゴなど、各地でここ数年、地域の特性に応じた特色ある産業が発展し、農村の電子商取引(EC)や田園レジャーなどの新産業・新業態の拡大を後押ししている。

 今では農村の民宿に泊まり、おいしい料理を味わい、特産品を買うことが人々の新たな消費トレンドとなっている。農村部のバスケットボールやサッカーのリーグ、ダンスなどの文化・スポーツイベントも大きな話題を呼び、農村発展の活力を存分に示した。農村の観光関連産業の2024年の総売上高は約9千億元に上り、20年比で約500億元増加した。

 第14次5カ年規画の期間中、農民収入は比較的速い成長を維持し、2024年には農村住民の1人当たり可処分所得が2万3119元となり、都市と農村の所得格差も徐々に縮小している。

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