中国共産党「4中全会」開幕 第15次5カ年規画の重要性

中国共産党「4中全会」開幕 第15次5カ年規画の重要性

新華社 | 2025-10-20 18:29:00

20日、北京の天安門広場。(北京=新華社記者/鞠煥宗)

 【新華社北京10月20日】中国共産党第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)が20日、4日間の日程で始まった。会議では、国家発展の重要分野における政策ロードマップとなる新たな5カ年計画「国民経済・社会発展第15次5カ年規画(2026~30年)」が議論される。

 4中全会とは何か。5カ年計画はいかに策定されるのか。第15次5カ年規画はなぜ特に重要とされるのか。

 ▽4中全会とは

 中国共産党の最高指導機関とされるのが、5年に1度開催される全国代表大会(党大会)と、そこで選出される中央委員会である。中央委員会は少なくとも年に1回全体会議を開き、全国代表大会に代わって重要な政策決定を行う。今回の4中全会は、22年の党大会で選出された中央委員会による4回目の全体会議を指す。

 議事日程によると、会議では中央政治局の活動報告を聴取し、第15次5カ年規画の策定に関する提案を議論する。

上海市にある複合施設、上海白玉蘭広場の展望台。(4月14日、ドローンから、上海=新華社記者/劉穎)

 ▽5カ年計画の策定

 5カ年計画の策定と実施は、中国共産党の国政運営を象徴する政策の一つであり、中国の経済社会の中長期的な協調的発展の重要な下支えとなっている。中国は1953年から5カ年計画を導入し、これまでに14回にわたり実施してきた。

 影響の大きさを踏まえ、策定には複数年を要し、研究、専門家による評価、部門間の調整、意見公募など多段階のプロセスを経る。5カ年計画は、中国を観察し、発展経験を学ぼうとする世界各国にとって重要な窓口ともなっており、中国の経験を取り入れ、独自の中長期発展戦略を立てる国も増えている。

 ▽第15次5カ年規画の意義

 第15次5カ年規画はとりわけ重要な意味を持つ。中国が掲げる「社会主義現代化の基本的実現」を目指す2035年まで、残すところ10年という節目を迎えるためである。26~30年を対象とするこの計画は、世界情勢の総合的評価に基づき、情勢の変化に応じて中国の発展の青写真を描く。

 期間中は、中国の国情に適した「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)の育成に力を入れ、産業体系の現代化を加速させる。実体経済の強化、伝統産業の高度化、新興産業の育成、未来産業の戦略的配置などが柱となる。さらに発展と並ぶ重要課題と位置付ける「安全」の確保に向け、リスク予防や国内外の課題への対応も第15次5カ年規画の要点となる。

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