大手発電設備メーカー、ハルビン電機廠のスマート化されたコイル工場で、製品を生産する従業員。(8月4日、ドローンから、ハルビン=新華社配信/劉洋)
【新華社北京10月19日】中国の銀行・保険業界は、この5年間で融資や債券、株式などを通じて実体経済へ新たに170兆元(1元=約21円)の資金を供給した。
「第14次5カ年規画(2021~25年)」を通じ、潤沢な金融資金は実体経済という肥沃な土壌に注がれ、中国経済の活力を継続的に引き出してきた。
山東省青島市のハイテク繊維企業で、スマート紡績生産ラインを巡回点検する従業員。(7月30日撮影、青島=新華社配信/梁孝鵬)
社会全体の融資残高は430兆元を超え、広義のマネーサプライ(M2)は330兆元以上となり、人民元建ての融資残高は270兆元を超えた。過去5年間、資金量は安定的に拡大し、着実で持続的な金融支援が中国経済の歴史的な成長を支えてきた。
金融構造の面では「五大重点分野」への貸出が増加分の約7割を占め、インフラ関連の貸出残高は第13次5カ年規画(2016~2020年)末に比べて62%増えた。第14次5カ年規画の重点プロジェクトへも十分な資金が提供された。この5年間で、より多くの金融資源が国民経済の重要戦略や重点分野、脆弱部分に振り向けられ、金融と実体経済の好循環を促した。
中国の銀行・保険業の資産は500兆元を超え、株式・債券市場は世界第2位の規模を持つ。多様なリスクに対する基盤が一段と強化され、金融システムの粘り強さと底力が増し、金融サービスへの人々の期待も一段と高まった。