北京市で行われた2025世界人型ロボットスポーツ大会で総合格闘技に出場したロボット。(8月15日撮影、北京=新華社記者/鞠煥宗)
【新華社北京10月18日】中国国家発展改革委員会発展戦略・規画司の相偉(そう・い)副司長は、新華社が17日に配信した経済討論番組「中国経済円卓会議」で、中国が第14次5カ年規画(2021~25年)期間中、各地の実情に合わせて「新たな質の生産力」(科学技術イノベーションが主導し、質の高い発展を促す生産力)を育成したと述べた。技術革新と産業イノベーションの深い融合が進み、豊かな成果と目覚ましい実績を収めたとの見方を示した。
17日、中国経済円卓会議で発言する国家発展改革委員会発展戦略・規画司の相偉副司長。(北京=新華社記者/殷剛)
相氏によると、24年の中国の研究開発費総額は第13次5カ年規画末の20年と比べ5割近く増加。売上高研究開発費比率は2・7%に向上し、経済協力開発機構(OECD)加盟国の平均に近づいた。研究開発者数は世界1位となっている。
17日、中国経済円卓会議に招かれた来賓。(北京=新華社記者/殷剛)
原子力発電や高速鉄道、船舶、海洋エンジニアリングなどの分野で新たな進展を遂げ、人工知能(AI)や量子サイエンス、有人宇宙飛行、深宇宙探査などで数々の「世界初」や「世界一」の成果を生み出した。
新興産業は活発に発展し、デジタル経済中核産業の付加価値が国内総生産(GDP)に占める割合は24年、約10%に高まり、AIとの融合をはじめとする新しい産業や業態、ビジネスモデルの実用化が加速した。今年発表された世界イノベーションクラスターランキングのトップ100には中国から24カ所が入り、3年連続で世界1位となった。
貴州省貴安新区にあるスーパーコンピューティングセンターのサーバールームで作業するスタッフ。(2024年8月29日撮影、貴安新区=新華社記者/劉続)
相氏は、第14次5カ年規画の5年間で中国の経済社会は大きく発展したと指摘。GDPは110兆元(1元=約21円)、120兆元、130兆元の大台を相次いで突破し、最初の4年間の平均成長率は5・5%に達した。整った産業体系の優位性が一層明確となり、発展の質と効率が大きく向上したと述べた。