中国のグリーン発展、新たな国際競争力に 中国経済円卓会議

中国のグリーン発展、新たな国際競争力に 中国経済円卓会議

新華社 | 2025-10-18 19:47:00

北京市にある故宮の角楼を撮影する人々。(8月12日撮影、北京=新華社記者/李鑫)

 【新華社北京10月18日】中国国務院発展研究センター発展戦略・区域経済研究部の何建武(か・けんぶ)副部長は、新華社が17日に配信した経済討論番組「中国経済円卓会議」で、中国は第14次5カ年規画(2021~25年)期間中、グリーン(環境配慮型)発展を国際競争の新たな優位性として育成し、注目すべき成果を上げていると述べた。

 世界最大規模の炭素排出権取引市場の始動をはじめ、再生可能エネルギーの累計発電設備容量が火力発電を初めて上回るなど、中国のグリーン発展は目覚ましい進展を遂げている。全国温室効果ガス自主削減取引市場も完成し、稼働を開始した。

17日、中国経済円卓会議で発言する国務院発展研究センター発展戦略・区域経済研究部の何建武副部長。(北京=新華社記者/殷剛)

 新エネルギー関連産業の成長も加速しており、1~9月の新エネルギー車(NEV)生産・販売台数はいずれも1千万台を突破した。大気の質も著しく改善し、第14次5カ年規画の最初の4年間で、全国の地級市(省と県の間の行政単位)以上の都市における微小粒子状物質(PM2・5)の年平均濃度は1立方メートル当たり29・6マイクログラムとなり、第13次5カ年規画(2016~20年)期の平均を大きく下回った。

上海市浦東新区自由貿易試験区臨港新片区(エリア)の滴水湖畔に立つ西島中銀金融センター。(2024年8月14日、ドローンから、上海=新華社記者/方喆)

 何氏は「中国のグリーン技術は交通、水素エネルギー、鉄鋼など多くの分野で、世界のグリーン・トランスフォーメーション(GX)をけん引している」と強調。国際エネルギー機関(IEA)が5月に発表した報告書によると、24年の世界の電気自動車(EV)販売は引き続き拡大し、中国は1100万台を超えて世界シェアの約3分の2を占め、世界市場成長の重要な原動力になっているとした。

広西チワン族自治区梧州市の電動自転車販売店で電動二輪車を選ぶ消費者。(3月21日撮影、梧州=新華社配信/何華文)

 さらに何氏は、国際社会が中国の経済成長とグリーン発展の両立を高く評価していると述べた。国際通貨基金(IMF)は、中国がグリーン・イノベーション分野で一貫して世界をリードしており、それが新たな成長エンジンとなっていると指摘したという。

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