北京中軸線上の景山から望む鼓楼。(2024年8月12日撮影、北京=新華社記者/李鑫)
【新華社北京10月17日】中国は「第14次5カ年規画」が始まった2021年以降、生態環境が持続的に改善された。
24年に全国の地級市(省の下の行政単位)以上の都市の大気の質が「優」または「良」だった日の割合は87・2%となり、地表水の質も「優良(水質基準5段階のうち上から1~3段階)」だった断面水質の割合が90・4%と初めて90%を超えた。地級市以上の都市の微小粒子状物質(PM2・5)の年間平均濃度は1立方メートル当たり29・3マイクログラムまで下がり、第14次5カ年規画が目標に掲げた減少率を上回った。
全国132の重点県で農地重金属汚染の原因調査がほぼ完了し、10万以上の行政村の環境が総合的に改善された。農村の生活排水処理率は45%以上に達した。
新疆ウイグル自治区ウルムチ市の達坂城地区に並ぶ風力発電機。(2024年12月28日撮影、ウルムチ=新華社記者/胡虎虎)
汚染削減と脱炭素の相乗効果を高める取り組みに力を入れ、世界最大規模のクリーン電力供給システムとクリーン製鉄システム▽世界最大かつ最速で発展する再生可能エネルギーシステム▽世界最大かつ最も整った新エネルギー産業チェーン▽世界最大規模の炭素排出権取引市場を構築した。
環境ガバナンスの実効性が一層高まり、中国の陸域生態保護レッドラインの面積は陸域国土面積の3割以上を占めた。陸地生態系の類型の90%と国家重点保護野生動植物個体群の74%が効果的に保護された。森林被覆率は25%以上に高まり、20年比で約2ポイント上昇。世界の新規緑化面積の4分の1を占めた。