重慶市の魚嘴駅を出発した「西部陸海新ルート」の定期貨物列車。(9月28日、ドローンから、重慶=新華社記者/唐奕)
【新華社北京10月17日】中国税関総署はこのほど、西部地域の2024年の貿易額が初めて4兆元(1元=約21円)を超え、中国全体の9・2%を占めたと明らかにした。今年1~9月の貿易額は前年同期比10・2%増の3兆2100億元だった。
家電やオートバイ、家具など従来型製造業の輸出が2割以上伸び、リキッドコーヒーやキャビアといった新興品目の海外展開も加速した。ハイエンド設備、電子情報製品、バイオ医薬品などのハイテク製品輸出は26・4%増の4500億元を超えた。
重慶市ではこのほど、重慶国際鉄道港総合保税区が竣工検査に合格し、西部地域の総合保税区は41カ所に増加した。地域では、広西チワン族自治区の北部湾などを経由して世界とつながる国際物流ルート「西部陸海新ルート」や、中国と欧州を結ぶ国際貨物定期列車「中欧班列」の整備も進む。西部陸海新ルート経由の貿易額は19・3%増の6115億元に上り、西部全体の貿易伸びを3・4ポイント押し上げた。
輸出入実績のある企業数は11・8%増の4万1千社。中国の貿易額上位100社には西部地域から12社が入り、前年より2社増えた。