9日、ブラジル北東部のバイーア州カマサリ市で行われた記念式典で、比亜迪(BYD)の王伝福(おう・でんふく)董事長兼総裁(左)と交流するブラジルのルラ大統領(右)。(カマサリ=新華社配信)
【新華社カマサリ10月15日】中国の電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)にとって1400万台目の新エネルギー車(NEV)が9日、ブラジル乗用車工場でラインオフした。これにより、同社のグローバル化が新たな段階に入り、国際的な事業展開が一段と加速したことが示された。
9日、ブラジル北東部のバイーア州カマサリ市で行われた記念式典に出席したブラジルのルラ大統領(中央)。(カマサリ=新華社配信)
王伝福(おう・でんふく)董事長兼総裁はラインオフ式で、中国・ブラジル両国の政府や協力パートナー、ユーザーの長期にわたる支持に感謝を伝えた。「ブラジルに進出してから11年以上が経ち、街中を当社のEVバスが走るようになった。ブラジルのBYDオーナーは17万人を超え、BYDは同国の新エネ車市場で2年連続販売台数トップに立った。当社はブラジルにおいて投資家であるだけでなく、長期的な協力パートナーでもある」と語った。
9日、ブラジル北東部のバイーア州カマサリ市で行われた記念式典に出席したブラジルのルラ大統領(右)と比亜迪(BYD)の王伝福(おう・でんふく)董事長兼総裁(左)。(カマサリ=新華社配信)
式典に先立ち、ブラジル工場があるバイーア州議会の表決を経て、工場前の道路の名称が正式に「BYD通り」に変更された。海外で「BYD」の名前が道路につけられるのはこれが3本目で、1本目と2本目は米カリフォルニア州ランカスター市とタイ・ラヨーン県にあり、ともにBYDの生産拠点と密接に関わっている。南米初の「BYD通り」は同ブランドのグローバル展開の深さと広さを表している。