中国外交部。(北京=新華社記者/李賀)
【新華社北京10月13日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は13日の記者会見で、中国のレアアース(希土類)関連輸出規制はパキスタンの対米レアアース輸出に対する対抗措置であるとの見方がSNS上の投稿や動画を通じて広まっているとの質問に対し、中国が発表した輸出規制はパキスタンと関係がなく、中国政府が法律法規に基づき打ち出した正当な措置だと表明した。
林氏は次のように述べた。中国とパキスタンは全天候型の戦略的協力パートナーであり、両国の確固たる友情は時間とともに強くなっている。双方は高度な戦略的相互信頼を常に維持しており、共通の利益に関わる重要な問題で緊密に意思疎通している。
パキスタンと米国の鉱物協力については、中国とパキスタンの間でも意思疎通が行われ、パキスタンは米国との交流で中国の利益や中国とパキスタンの協力が損なわれることは決してないと強調している。パキスタンの指導者が米国指導者に提示し、渡した鉱物はスタッフが購入したパキスタンの宝石の原石サンプルである。関連報道は事実関係を十分に把握していないか、憶測に基づくもので、さらには離間をはかるものもあり、根拠に欠けている。
中国がこのほど発表したレアアースなど関連品目の輸出規制はパキスタンとは一切関係がない。これらは中国政府が法律法規に基づき、自国の輸出管理体制を充実させるために打ち出した正当な措置である。世界の平和と地域の安定をよりよく守り、不拡散など国際的義務を履行するためのものである。