9日、スリランカのコッテで新華社のインタビューに応じるアマラスリヤ首相。(コッテ=新華社記者/伍岳)
【新華社コロンボ10月12日】スリランカのアマラスリヤ首相はこのほど、中国北京で開かれる世界女性サミット出席に先立ち、スリランカ議会で新華社のインタビューに応じた。中国が世界女性サミットを開催し、実際的な行動をもって女性の権利を断固として守り、ジェンダー平等を継続的に推進していることは、際立った責任感と世界的なリーダーシップの表れであり、世界の女性事業の発展に自信と原動力を注ぎ込むと述べた。
アマラスリヤ氏は、30年前に北京で開かれた世界女性会議で確立された多くの理念と目標が今なお時代的な価値を放っていると指摘。30年を経て同市で再び女性の事業をテーマとしたサミットが開催されることは、世界の女性の事業発展において「極めて重大な意義がある」との考えを示した。
「一部の国でジェンダー平等と女性の権利に後退が見られる現状を踏まえ、私たちはこれを契機とし、開発政策の策定や社会進歩を推し進める過程で、常に女性の声に耳を傾け、彼女たちの現実的なニーズに真剣に向き合い、応えるよう世界に呼び掛けるべきだ」とも指摘した。
アマラスリヤ氏は、現在の女性の発展を制約する大きな障壁は経済的機会の不平等にあると考えている。一部の発展途上国では女性の収入が低く、雇用が非正規部門に集中し、社会保障が不十分であるなどの問題が存在し、女性の価値は何年にもわたり社会から過小評価されてきたという。
9日、スリランカのコッテで新華社のインタビューに応じるアマラスリヤ首相。(コッテ=新華社記者/伍岳)
「このような状況は、女性が社会活動に平等に参加する権利と能力を制限している。真の変革を実現するためには、深層的な構造改革を推し進め、経済的、教育的エンパワーメントに本腰を入れ、女性が意思決定や指導のレベルで実質的な参加権を持つことが不可欠だ」と語った。
中国の女性事業発展については、現在の中国の女性が自信に満ち、自立し、積極的に社会の事務に参加していることは、非常に意義深いとした上で「中国は実践を通じて、女性の社会・経済活動への参加推進が女性の地位向上に効果的であり、より高いレベルの自由と自信をもたらすことを証明している」と述べた。
アマラスリヤ氏は、女性のエンパワーメントとジェンダー平等を推進する上で、スリランカと中国には幅広い協力の余地があり、両国が女性の経済的エンパワーメント、政治参加などの分野で協力を強化することに期待を示した。