唐の宰相張九齢の夫人墓を発見 陝西省
Ｍ２３５墓出土の銅提梁罐（ていりょうかん）。（資料写真、西安＝新華社配信）
【新華社西安１０月１２日】中国陝西省考古研究院は１１日、唐代の宰相、張九齢（ちょう・きゅうれい）の夫人、董韶容（とう・しょうよう）の墓を西安市で発見したと発表した。
同研究院は２０２２年５月、西安市長安区で董氏一族の墓地を発見。うち「Ｍ２３５」墓は墓誌の記載から被葬者が「張府君」夫人董韶容だと判明した。張府君は張九齢を指すと考えられる。
Ｍ２３５墓の墓誌石の拓本。（資料写真、西安＝新華社配信）
墓誌によると、Ｍ２３５墓の埋葬時期は唐の開元２５（７３７）年で、被葬者の董韶容は金紫光禄大夫で荊州長史（副官）代理を務めた張氏の夫人とされる。史書に董韶容の記録はないが、姓や夫の官職から条件に合うのが張九齢のみだったことから、張九齢の妻と判断した。出土した２３点（組）の遺物は陶器や銅器、鉄器などのほか、希少な金銀平脱鏡（鏡面に金・銀箔を貼り、漆を塗って磨いた装飾鏡）も含まれていた。（記者／楊一苗）
Ｍ２３５墓出土の陶女立俑。（資料写真、西安＝新華社配信）
Ｍ２３５墓出土の玉握（死者の手に握らせた副葬品）。（資料写真、西安＝新華社配信）
Ｍ２３５墓の発掘現場。（資料写真、西安＝新華社配信）
Ｍ２３５墓出土の鉄刀。（資料写真、西安＝新華社配信）
Ｍ２３５墓出土の金銀平脱鏡。（資料写真、西安＝新華社配信）
Ｍ２３５墓出土の胭脂（えんじ＝ほお紅）箱。（資料写真、西安＝新華社配信）
Ｍ２３５墓出土の撚金糸（ねんきんし）。（資料写真、西安＝新華社配信）
Ｍ２３５墓の墓誌蓋の拓本。（資料写真、西安＝新華社配信）
Ｍ２３５墓出土の陶女立俑。（資料写真、西安＝新華社配信）
Ｍ２３５墓出土の陶塔式罐（とうとうしきかん）。（資料写真、西安＝新華社配信）
