2日、ベオグラードで新華社のインタビューに応じるタティヤナ・マツラ氏。(ベオグラード=新華社配信/王韡)
【新華社ベオグラード10月12日】セルビアの女性問題などを担当する閣僚のタティヤナ・マツラ氏はこのほど、首都ベオグラードで新華社のインタビューに応じ、中国北京で間もなく開かれる世界女性サミットへの期待を語った。
マツラ氏も北京を訪れ、サミットに出席する予定だ。「忘れてはならないのは、北京が『北京宣言』の生まれた地だということだ」。1995年に北京で開かれた第4回世界女性会議で採択されたこの宣言は「各国による女性の権利強化と保護に向け、特に立法面で共通の基盤を築き、指針を示した」。
2日、ベオグラードで新華社のインタビューに応じるタティヤナ・マツラ氏。(ベオグラード=新華社配信/王韡)
今回のサミットは「北京宣言」採択30年の節目を記念する機会となる。「30年たった今もなお、私たちがこの分野で努力を続けていること自体が、女性問題の重要性を物語っている」。マツラ氏は、中国がこの時期に各国代表を再び招いたのは、この議題を重視していることの表れだと語った。
マツラ氏は今回、女性が獲得した権利の継続的な維持と強化などの重要な議題に注目している。現代のグローバルな女性の課題を考えるに当たっては、女性の権利保護が直面する新たな課題や将来的な方向性に一層焦点を当てるべきだと指摘。「21世紀に入り、社会の仕組みや家庭の在り方が変化する中、女性の役割も変わっており、文化や伝統を尊重しつつ、権利の保護も積極的に見直していく必要がある」との見方を示した。