中国・上海で交流活動に参加するアヌード王女。(9月27日撮影、上海=新華社配信)
【新華社クウェート市10月11日】クウェート中国友好クラブ会長を務めるクウェートのアル=アヌード・アル=サバーハ王女はこのほど、新華社のインタビューに応じ、「文化外交と女性の力は、クウェートと中国の関係を着実に前進させる原動力であり、女性の交流が両国関係に人間味あふれる文化的エネルギーを注ぎ込んでいる」と語った。
アヌード王女は、クウェートと中国の国交樹立から50年以上の歩みを振り返り、文化外交と女性の力が両国の人々の交流の架け橋を築く上で積極的な役割を果たしてきたと述べた。
中国・上海で交流活動に参加するアヌード王女。(9月27日撮影、上海=新華社配信)
クウェートからは近年、女性文化関連団体やボランティア団体の女性リーダーたちが教育や健康、子ども・女性事業などをテーマにたびたび中国を訪れている。アヌード王女は「こうした交流が双方の理解と協力を大いに深めている」と評価した。
女性の発展めぐる課題については、1995年の世界女性会議で採択された「行動綱領」が12の重大問題領域を明確化したことが、世界的なジェンダー平等推進の重要な節目になったと指摘。「この『行動綱領』は世界の女性政策に影響を与えただけでなく、国連安全保障理事会が『女性・平和・安全保障に関する決議第1325号』を採択する基盤にもなった」と述べた。
中国・上海で交流活動に参加するアヌード王女。(9月27日撮影、上海=新華社配信)
過去10年以上にわたり、アヌード王女は北京、上海、杭州、深圳、銀川など中国各地を訪れ、中国の発展状況や歴史文化について理解を深めてきた。女性事業におけるクウェートと中国の協力には大きな可能性があると考えている。
会長を務めるクウェート・中国友好クラブについては、両国の人々の架け橋となり、文化、教育、健康、青少年交流などの活動を通じて友好関係のさらなる発展を促進するため、今年クウェートで設立されたと紹介。より多くのクウェートの女性団体が中国を訪れ、交流と協力を深め、両国関係に女性の力と知恵をさらに注ぎ込むことに期待を示した。