海底で行われたメタンガスを用いた種火の点火。(9月18日撮影、広州=新華社配信)
【新華社広州10月10日】中国広東省広州市で9日、第15回全国運動会・第12回全国障害者スポーツ大会・第9回スペシャルオリンピックスの聖火採火式が行われた。聖火の元となる火は、深さ1500メートル以上の海底にあるメタンハイドレートを使って得られたという。
遠隔操作無人潜水機「海馬」を搭載し、南中国海の北部海域で聖火の種火の採取作業を行う科学調査船「海洋地質2号」。(9月18日撮影、広州=新華社記者/盧漢欣)
メタンハイドレートは、メタンガスが水分子に包まれて氷状になった物質で、「燃える氷」とも呼ばれる。この種火の採取に当たっては、中国が自主開発した遠隔操作無人潜水機(ROV)「海馬」が9月18日、南中国海の水深1500メートルを超える深海底に潜航。遠隔操作でメタンハイドレートを採取し、減圧してメタンガスを分離した。
調査船の甲板に設けられた太陽光発電装置から電力を送り、そのメタンガスに点火することで、聖火の種火が生み出された。「海馬」が燃える種火を携えて浮上すると、研究者らが慎重に専用容器へと移し替え、聖火の元となる火の採取作業は無事に成功した。
海底の冷水湧出域でのメタンハイドレート採取の様子。(9月18日撮影、広州=新華社配信)
科学調査船の甲板で、遠隔操作無人潜水機「海馬」に搭載された採火装置から種火を回収するスタッフ。(9月18日撮影、広州=新華社記者/盧漢欣)
潜航中の遠隔操作無人潜水機「海馬」。(9月18日撮影、広州=新華社配信/陳馳)
種火採取のための潜航前に、「海馬」に搭載された採火装置を調整するスタッフ。(9月18日撮影、広州=新華社記者/盧漢欣)
深海底での種火採取後、海水面に浮上した遠隔操作無人潜水機「海馬」。(9月18日撮影、広州=新華社記者/盧漢欣)
採火装置を搭載して潜航し、種火を採取する遠隔操作無人潜水機「海馬」。(9月18日撮影、広州=新華社記者/盧漢欣)
遠隔操作無人潜水機「海馬」を搭載し、南中国海の北部海域で聖火の種火の採取作業を行う科学調査船「海洋地質2号」。(9月18日撮影、広州=新華社記者/盧漢欣)
科学調査船内の「海馬」操作室で、海底の採火装置を遠隔操作するスタッフ。(9月18日撮影、広州=新華社記者/盧漢欣)
科学調査船の甲板で、種火を専用容器へと移す広州海洋地質調査局の沙志彬(さ・しひん)副総工程師(左)。種火採取チームのサブリーダーを務めた。(9月18日撮影、広州=新華社記者/盧漢欣)
採火装置を搭載して潜航し、種火を採取する遠隔操作無人潜水機「海馬」。(9月18日撮影、広州=新華社記者/盧漢欣)
種火採取のために潜航準備を整える遠隔操作無人潜水機「海馬」。(9月18日撮影、広州=新華社記者/盧漢欣)
海底の冷水湧出域でのメタンハイドレート採取の様子。(9月18日撮影、広州=新華社配信)
海底で行われたメタンガスを用いた種火の点火。(9月18日撮影、広州=新華社配信)