中国・江蘇省南京市、外資企業進出相次ぐ

中国・江蘇省南京市、外資企業進出相次ぐ

新華社 | 2025-10-09 10:28:00

ボッシュ華域ステアリングシステムズ南京支社の外観。(3月1日撮影、南京=新華社配信)

 【新華社南京10月9日】中国江蘇省南京市でこのほど開催された「南京錦秋経済貿易相談会」では、シーメンスXcelerator長江デルタ科学技術イノベーションエンパワーメントセンターが設立された。同社が長江デルタ地域(上海・江蘇・浙江・安徽1市3省)に立ち上げた初めてのリアル体験・応用サービスセンターで、工業デジタル化やスマートシティーなどの分野に合わせ、展示、応用体験、サービス、エコシステムドッキングを一体化したオープンプラットフォームとなる。

 シーメンスの関係担当者は「センターは中小企業とシーメンスをつなげる肝心なハブになる」とし、「このネットワークを利用してデジタル化と人工知能(AI)の転換を促していきたい」との考えを示した。シーメンスは南京に、区域本部1カ所、製造工場2カ所、研究開発センター2カ所、支社4社を展開しており、研究開発、生産から販売、サービスにいたるまでのフルチェーンを網羅する。

 南京は外資から熱い視線を集めており、外資企業5千数社が進出している。直近3年間、産業用接続技術やオートメーション技術を手がけるフエニックス・コンタクト、ソフトウエア大手のダッソー・システムズ、自動車大手のBMWなどが続々と投資を追加してきたことで、実行ベース外資導入額は130億ドル(1ドル=約153円)に迫った。

 良好な科学教育資源とオープンプラットフォームがあるからだ。南京は、大学50数校、「両院院士(科学アカデミー、工学アカデミー会員)90人超、在校大学生100万人以上を有し、英誌「ネイチャー」の「Nature Index 2024 Science Cities」では、5位に選ばれた。自由貿易試験区、臨空経済モデル区、総合保税区などもある。

 外資企業により人気なのは良好なビジネス環境だ。南京は企業の資金需要に応じ、規模2千億元(1元=約21円)以上の産業基金、金融資産投資企業と300億元のプライベート・エクイティ・ファンド(PEファンド)を設立し、金融サービスを充実している。

 さらに、AI、低空経済(低高度の有人・無人機を活用した経済活動)、商業宇宙開発などの重点分野をめぐり、的確な産業支援政策を作成、5300余りの応用シーンを公開、より多くの新成果、新業態、新モデルの実用化をサポートする。(記者/沈汝発)

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