【新華社北京10月9日】新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース、9月30日~10月8日のニュースをお届けします。
1.中国の有人潜水艇「蛟竜」、北極で十数回の深海潜航に成功
中国自然資源部は3日、中国大洋第92回航海の第1期間で、有人潜水艇「蛟竜(こうりゅう)」が中国として初となる北極海での十数回の有人潜航に成功したと発表しました。
2.中国の国慶節連休、スポーツ観戦旅行が新トレンドに
中国では国慶節と中秋節が重なった連休(1~8日)中、スポーツ観戦を目的とした旅行が若者世代の新たなトレンドとなりました。今年大きな話題となっている江蘇省アマチュアサッカーリーグ「蘇超」は、すでに開催された南京チームのホームゲームでは観客数が6万1355人となり、中国のアマチュアサッカー大会における1試合の最多観客数記録を更新しました。
3.月の裏側のマントルは冷たい 中国「嫦娥6号」試料研究で判明
中国国家航天局と国家原子力機構は6日、月探査機「嫦娥6号」が月の裏側から持ち帰った試料の最新研究成果として、国内の研究者が月のマントルについて、裏側が表側より「冷たい」ことを発見したと共同で発表しました。
4.中国の外貨準備高、9月末3兆3387億ドル 前月比微増
中国国家外貨管理局が7日に発表した9月末時点の外貨準備高は3兆3387億ドル(1ドル=約150円)で、前月末と比べて165億ドル(0・5%)増加しました。
5.中国の高重力遠心実験装置、最初の遠心機が稼働
中国の国家重大科学技術インフラに指定され、浙江省杭州市で建設が進められている「高重力遠心シミュレーション・実験装置」は9月29日、最初の遠心機が稼働しました。同装置は、地球の重力をはるかに超える高重力場を作り出して「時空間を圧縮する」効果を実現し、さまざまな研究を支える基盤になります。
6.太陽系外天体でホスフィン検出 南京大が参加の多国籍研究チーム
中国江蘇省の南京大学は3日、同大天文・空間科学学院の張曽華(ちょう・そか)副教授が参加する多国籍研究チームが太陽系外の天体でホスフィン(リン化水素)を検出し、研究成果まとめた論文を同日、国際学術誌サイエンス電子版に発表したと明らかにしました。
7.台風一過、中国海南省文昌市で生産と生活が回復
中国海南省文昌市は5日、台風21号が近海を通過したことにより強風と大雨に見舞われました。台風の影響が徐々に弱まる中、市は同日夜に市全域での授業・生産・営業・運行(運航)の停止と観光地の閉鎖を解除し、6日には洪水・風害緊急対応レベル4(4段階の一番下)を終了しました。現地では生産活動と生活が順調に回復しています。
8.科学的保護が奏功、カイナンターミンジカの生息数回復 中国海南省
中国の固有種で国家1級保護動物であるカイナンターミンジカは海南島にのみ分布する絶滅危惧動物で、島西部の低地に広がる疎林に生息しています。カイナンターミンジカは20世紀中ごろ、生息地の縮小と人間活動の影響によって26頭まで減少しました。希少種を保護するため、海南省の大田国家級自然保護区と邦渓省級自然保護区が設立されました。
以上、「新華ラジオ-日本語で聞く中国ニュース」をお伝えしました。