科学的保護が奏功、カイナンターミンジカの生息数回復 中国海南省

科学的保護が奏功、カイナンターミンジカの生息数回復 中国海南省

新華社 | 2025-10-08 16:11:16

海南省の大田国家級自然保護区に生息するカイナンターミンジカ。(2024年8月撮影、海口=新華社記者/陳子薇)

 【新華社海口10月8日】中国の固有種で国家1級保護動物であるカイナンターミンジカは海南島にのみ分布する絶滅危惧動物で、島西部の低地に広がる疎林に生息している。

 カイナンターミンジカは20世紀中ごろ、生息地の縮小と人間活動の影響によって26頭まで減少した。希少種を保護するため、海南省の大田国家級自然保護区と邦渓省級自然保護区が設立された。

海南省の大田国家級自然保護区に生息するカイナンターミンジカ。(2024年8月撮影、海口=新華社記者/陳子薇)

 大田保護区では高いフェンスの設置や環境回復、人工飼育、域外保全などの措置を実施。中国科学院動物研究所や華南師範大学(広東省広州市)などと協力し、個体数モニタリングや遺伝的多様性、分類学の研究も行い、科学的な管理で保護効果を高めている。政府や研究機関、保護団体、周辺社区(コミュニティー)の長期にわたる努力により、生息数は約千頭まで回復した。人工的な移転や科学的保護を経て、カイナンターミンジカの生息地は両保護区から同省文昌市や東方市の獼猴嶺などへ徐々に拡大している。(記者/陳子薇)

海南省の大田国家級自然保護区に生息するカイナンターミンジカ。(2024年8月撮影、海口=新華社記者/陳子薇)

海南省の大田国家級自然保護区に生息するカイナンターミンジカ。(2024年8月撮影、海口=新華社記者/陳子薇)

海南省の大田国家級自然保護区に生息するカイナンターミンジカ。(2024年8月撮影、海口=新華社記者/陳子薇)

海南省の邦渓省級自然保護区にあるカイナンターミンジカ科学教育館。(2024年8月撮影、海口=新華社記者/陳子薇)

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