深海潜航を終え「深海1号」に回収される「蛟竜」号。(8月11日、ドローンから、北京=新華社記者/劉詩平)
【新華社北京10月4日】中国自然資源部は3日、中国大洋第92回航海の第1期間で、有人潜水艇「蛟竜(こうりゅう)」号が中国として初となる北極海での十数回の有人潜航に成功したと発表した。
北極海の氷海域で海中に投入される「蛟竜」号。(8月11日撮影、北京=新華社記者/劉詩平)
設備や部品の純国産化改造を終えた蛟竜は、南中国海での海洋試験を経て、今回正式に極域での作業を開始した。北極海の氷海域で中国として初となる有人深海潜航を成功させたほか、遠隔操作型無人潜水艇(ROV)との水中協同作業を初めて実施。中国の深海進出・探査能力の向上を示した。
海面に浮上した「蛟竜」号。(8月12日撮影、北京=新華社記者/劉詩平)
第1期間は、潜水艇支援母船「深海1号」が蛟竜を搭載して7月15日に青島を出港。9月8日に帰港した。北極海では極地調査砕氷船「雪竜2号」の支援の下、蛟竜による有人深海潜航やROV調査、塩分水温水深計(CTD)による採水などを実施した。
「深海1号」から海中に投入される遠隔操作型無人潜水艇(ROV)。(8月7日撮影、北京=新華社記者/劉詩平)