【新華社北京10月3日】人の命に限りはあるが、文明を担った宝物は時を超え、千年後も輝き続ける。文化財を見つめ、味わい、語らう。それは既に彼の50年余りの収集人生に溶け込んでいた。
彼の名は李巍(り・ぎ)。今年77歳。50年余り前の一度の善行が仏像や収集活動と生涯の縁を持つことになるとは、全く予想できなかったという。
中国国家博物館に寄贈された20体以上の明代永楽年間の仏像から、普陀山に安置された700体の仏像に至るまで、文化財はより良い安住の地を得ることができた。李さんは、中国の金銅仏像研究の基盤を作り、文明対話の懸け橋を築いた。