【新華社上海9月27日】中国自然資源部が実施した第15回北極海科学調査に参加した極地調査砕氷船「雪竜2号」が26日、任務を終えて上海に帰港した。今回の調査には同船のほか、「極地号」「深海1号」「探索3号」の計4隻が動員され、中国による北極海での調査としては過去最大規模となった。
任務中には、雪竜2号の支援の下、深海1号に搭載された有人潜水艇「蛟竜」が北極海の海氷域で初の有人深海潜航を成功させた。中国の深海探査能力が一段と強まったことを示した。
初期的な研究によると、北極の一部海域の海底では、数十〜100キロメートルの範囲で、底生生物の密度や多様性、個体の形態が大きく異なっている。極地の深海底生生物の分布法則を研究したり、気候変動が深海生態系に与える影響を評価するための重要な資料になる。