中国・南京大学で「スペキュレイティブフィクション」巡るシンポジウム

中国・南京大学で「スペキュレイティブフィクション」巡るシンポジウム

新華社 | 2025-09-26 17:44:30

 20日、シンポジウムの会場。(蘇州=新華社配信)

 【新華社南京9月26日】中国南京大学の江蘇省蘇州キャンパスでこのほど、SFやファンタジーなど現実世界を超えた想像力に基づく「スペキュレイティブフィクション」をテーマにした学術シンポジウムが開かれた。南京大学フロンティアサイエンス学院グローバル人文研究院の主催で行われ、独フライブルク大学、米バージニア工科大学、上海交通大学、復旦大学、南京大学など国内外の大学から約140人が参加した。

 基調講演では、南京大学の王守仁(おう・しゅじん)教授、上海交通大学の王寧(おう・ねい)教授と尚必武(しょう・ひつぶ)教授、米マーケット大学のジェリー・キャナバン教授ら10人が登壇。社会・歴史批評、世界文学理論、中国的宇宙観など多様な視点から、スペキュレイティブフィクションの理論範囲と研究パラダイムを広げるユニークな見解を示した。

 21日、シンポジウムで発言する米マーケット大学のジェリー・キャナバン教授。(蘇州=新華社配信)

 討論には陳楸帆(ちん・しゅうはん)さんや郝景芳(かく・けいほう)さんら、銀河賞、星雲賞、ヒューゴー賞の受賞者を含む影響力のあるSF作家も特別に招待された。作家たちは、創作の実践と理論的思考の両面から、科学技術の倫理、歴史の再構築、人類の運命といった重要なテーマにこのジャンルがどう応答できるかを論じた。

 シンポジウムは、スペキュレイティブフィクションを媒介に国境や学科を越えた学術対話のプラットフォームを構築し、南京大学をはじめとする中国の大学が国際的視野や学際研究で先駆的な取り組みを進めていることを示した。国際学術交流を促進し、人文科学の未来を探る上で、積極的かつ深い意義を持っている。

 21日、シンポジウムで発言するSF作家の陳楸帆(ちん・しゅうはん)さん。(蘇州=新華社配信)

 20日、シンポジウムで発言する上海外国語大学の宋炳輝(そう・へいき)教授。(蘇州=新華社配信)

 20日、シンポジウム参加者の集合写真。(蘇州=新華社配信)

 21日、シンポジウムで発言する米ウェルズリー大学の宋明煒(そう・めいい)教授。(蘇州=新華社配信)

 21日、シンポジウムで発言するSF作家の郝景芳(かく・けいほう)さん。(蘇州=新華社配信)

 20日、シンポジウムで発言する上海交通大学の尚必武(しょう・ひつぶ)教授。(蘇州=新華社配信)

 20日、若手研究者による円卓フォーラム。(蘇州=新華社配信)

 20日、シンポジウムで発言する上海交通大学の王寧(おう・ねい)教授。(蘇州=新華社配信)

 20日、シンポジウムで発言する米バージニア工科大学の倪湛舸(げい・たんか)教授。(蘇州=新華社配信)

 20日、シンポジウムで発言する南京大学の王守仁(おう・しゅじん)教授。(蘇州=新華社配信)

 21日、シンポジウムで行われたSF作家による対話セッション。(蘇州=新華社配信)

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