中国がWTO交渉で特別待遇求めず 商務部「多角的貿易体制への支持示す」

中国がWTO交渉で特別待遇求めず 商務部「多角的貿易体制への支持示す」

新華社 | 2025-09-25 20:03:20

中国商務部。(北京=新華社記者/李賀)

 【新華社北京9月25日】米国で現地時間23日に開かれたグローバル発展イニシアチブ・ハイレベル会合で、中国は世界貿易機関(WTO)での現在および将来の交渉で新たな「特別かつ異なる待遇」を求めないと宣言した。

 中国商務部の李成鋼(り・せいこう)国際貿易交渉代表兼副部長は24日の記者説明会で、この宣言は実際の行動で多角的貿易体制を支持する中国の確固とした立場と大国としての責任感を一段と示すものだと強調した。

 李氏は次のように説明した。中国が国際と国内という二つの大局を見据えて対外的に示した重要な立場表明だ。多角的貿易体制を断固として守り、グローバル発展イニシアチブとグローバルガバナンスイニシアチブを積極的に実行する重要な措置であり、世界の貿易・投資の自由化と円滑化を促進する強心剤となり、グローバル経済ガバナンス体制の改革プロセスに前向きなエネルギーを注ぎ込むものとなる。

 ルールを基礎とする多角的貿易体制は現在、厳しい挑戦に直面している。覇権主義や一国主義、保護主義が横行し、一部の国は貿易戦争や関税戦争を相次いで仕掛け、WTO加盟国・地域の正当な利益を大きく損ない、国際経済・貿易秩序を著しく乱し、世界経済の発展に不確実性と不安定性をもたらしている。

 強調しておかなければならないのは、中国は依然として世界最大の発展途上国であり、発展途上国としての地位と立場は変わっていないということだ。中国は常にグローバルサウスの一員であり、いつまでも発展途上国と共に歩む。

 中国は今後も多角的貿易体制を擁護し、WTOの改革と国際経済・貿易ルールの調整に全面的かつ深く参加していく。中国は多くの発展途上国・地域と揺るぎなく歩調を合わせ、WTO改革の過程では発展を中心に据え、発展志向の成果をより多く上げるよう促し、より公正で合理的なグローバル経済ガバナンス体制の実現を後押しする。

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