15日、競技に臨む小林英雄さん。(太原=新華社配信)
【新華社太原9月24日】中国山西省河津市を流れる黄河のほとりでこのほど、綱渡りスポーツ「スラックライン」の一種、スピードハイラインの世界大会が開かれた。各国の選手らが壮大な景観の中で競技に挑み、中国でスラックラインへの関心を高める契機となった。
日本から参加したフリースタイルの小林英雄さんは準決勝進出を逃したが、「初めてのスピードラインに悔いはない。全力を尽くした」と振り返った。自分を奮い立たせ、記録を更新する過程が大きな達成感につながるという。
目隠しでスラックラインを渡る小林英雄さん。(資料写真、太原=新華社配信)
小林さんは目隠し歩行やラインを渡りながらの3ボトルジャグリング、360度回転などの技をこなす。アスリートであると同時にスラックラインの普及活動にも積極的に取り組んでおり、公園で練習する際には初心者向けの装備を用意し、興味を持った通行人に体験してもらっている。大会を通じてさまざまな国の友人を得たといい、「今後、大会やトレーニングの経験を共有できるのがとても楽しみだ」と語った。
今回初めて山西省を訪問した小林さんは、雄大な黄河の峡谷に深い感銘を受けた。より多くの友人にこの地を紹介し、文化や風情に触れるよう勧め、各地の大会に出場しながらスラックラインをさらに広めていきたいと考えている。(記者/解園、万倩儀、徐偉)