山西省沁水盆地の炭層ガス田で、設備を点検する華北油田山西炭層ガス分公司の作業員。(太原=新華社記者/王飛航)
【新華社太原9月23日】中国山西省は石炭生産量が全国トップクラスで、炭層ガス(コールベッドメタン、CBM)の資源も豊富だ。同省の統計部門はこのほど、今年1~8月の炭層ガスの総生産量が98億1千万立方メートルと2022年の年間生産量を上回り、同時期としては過去最多を記録し、全国の生産量の約81・3%を占めたと明らかにした。
炭層ガスはメタンを主な成分とする。石炭の生成過程で発生し、石炭に吸着した状態で炭層内に貯蔵される非在来型天然ガスで、天然ガス並みの発熱量を有する。燃焼時に排気ガスがほとんど発生しないクリーンなエネルギーで、工業や化学工業、発電、生活用の優れた燃料となっている。
関係部門の統計によると、同省の炭層ガス生産量は07年に19億立方メートル未満だったのに対し、24年には134億3千万立方メートルに増加し、全国の約80・6%を占めた。
同省は国内有数の炭層ガス資源量を誇り、大きな開発の潜在能力を秘める。「山西省炭層ガス資源探査開発規画(2021~25)」によると、地下2千メートル以内の浅部炭層ガス推定埋蔵量は約8兆3100億立方メートルで、全国の3分の1近くを占める。