「観光+農業」で農村の新発展モデルを構築 中国・ハルビン市

「観光+農業」で農村の新発展モデルを構築 中国・ハルビン市

新華社 | 2025-09-22 09:40:45

閆家崗農場の田んぼアート。(ハルビン=新華社記者/張玥)

 【新華社ハルビン9月22日】中国最北の省都、黒竜江省ハルビン市の中心部から車で30分余り行くと、同省の農業企業、北大荒農墾集団傘下の閆家崗(えんかこう)農場に到着する。同農場はハルビンの「裏庭」として親しまれており、また田んぼアートで広く知られて訪れる観光客が増え続けており、地元で「農業+(プラス)観光」の融合による発展の新たな目玉とされている。

 同農場は、165ムー(11ヘクタール)の水田を活用して6点の田んぼアートを制作している。伝統文化の要素と現代的なデザインを結び付けたこれらの作品は、衛星測位システムと色の異なる苗を組み合わせて描いたもので、水稲の生育段階に応じて色彩の変化を楽しめ、7月から8月にかけてが見頃となっている。

閆家崗農場を散策し、田んぼアートを楽しむ観光客。(ハルビン=新華社記者/張玥)

 農場ではまた、農地の「オーナー制度」も行っている。観光客は種まきや田植え、収穫などの農作業に参加して農業の苦労と楽しさを味わうことができる。現在、オーナーのいる農地の面積はすでに300ムー(20ヘクタール)を超えている。

 同農場は田んぼアートを中心に据え、「農業+文化+観光+産業」の四季融合型の新たな発展モデルを積極的に模索。農業資源の統合、農村文化の掘り起こし、科学技術の導入を通じて、観光、レジャー、体験、教育を一体化した田園の観光名所づくりを進めている。(記者/張玥)

田んぼの間をゆっくりと走る観光用トロッコ。(ハルビン=新華社記者/張玥)

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